遺産で投資デビューは危険信号? “勘違いバブル”に溺れる相続人の末路

遺産で投資デビューは 危険信号? 相続全般


「親の遺産で“株をやってみようかな”――その一瞬のひらめきが、のちの人生を傾ける引き金になるかもしれません。投資経験ゼロの相続人ほど、SNS型詐欺と“イージーマネー幻想”に狙われやすい――これは姫路で遺産トラブルを何件も見てきた私の実感です。本記事では、遺産運用で失敗しがちな落とし穴を数字と法律で検証し、家族資産を守る安全ルートを徹底解説します。読後には「とりあえず証券口座」など怖くて開けなくなるはずです。


1 “遺産マネー投資デビュー”が爆増中

  • 新NISAが後押し
    2024年、20〜30代の有価証券保有者の76.9%が新NISA口座を開設。相続直後に初めて証券口座を作った層も急増しています。
  • 投資詐欺の被害額は前年比2.8倍
    2024年の投資詐欺被害は794億円と過去最多。ターゲットは「まとまった現金を突然手にした人」。マネクリ | マネックス証券の投資情報とお金に役立つメディア
  • SNS広告からの誘導が主戦場
    国民生活センターには「母から相続した資産で投資を始めたい」という相談者が著名人なりすまし広告で100万円を失った事例が報告。国民生活センター

“相続×新NISA×SNS”=三重バブルが生まれ、経験ゼロの投資家が一気に市場へ流入しています。


2 勘違いバブルが生む典型パターン3選

パターン仕組み破綻ポイント
① レバナス一括投資「10年で10倍」のSNS投稿を鵜呑み円安・金利上昇で値幅50%急落
② 不動産クラウドファンディング最低10万円から高利回り業者破綻→劣後出資で元本消失
③ 仮想通貨自動売買BOT著名人のLINEオープンチャットで勧誘出金停止→所在地不明で泣き寝入り

3 法律・税務の“見落とし地雷”

  1. 金融商品取引法の適格性確認
    • 証券会社は投資経験をヒアリングして不適合販売を禁止。虚偽回答は自己責任。
  2. 相続税評価と譲渡益課税のダブルパンチ
    • 取得時(=被相続人死亡日の時価)を基準に10か月後までに申告。その後の値上がり益は譲渡所得15%+住民税5%
  3. 成年後見・遺産分割協議の縛り
    • 協議成立前に株を売買すると持分侵害で損失補填義務
  4. 相続登記義務化(不動産)
    • 2024年4月から3年以内に登記しないと過料10万円。運用より先に名義整理が必須。

4 実録:姫路の“投資デビュー遺産崩壊”ケース

ケースA:団塊ジュニア兄弟(NISA一括投資)

  • 父の預金2,000万円を均等相続
  • 妹は普通預金、兄はSNSで勧められた米国ハイテクETFへ全額投入
  • 1年で▲780万円(-39%)
  • 兄「父の遺産を減らした」と自責→うつ状態・離職
  • 教訓:“一括・全額・レバレッジ”は禁忌

ケースB:相続人4名×共有名義不動産クラファン

  • 共有解消資金を得るため、長女が業者紹介のクラウドファンディングに寄付型で出資
  • 業者破綻・返金ゼロ→遺産分割協議が頓挫
  • 他の相続人から損害賠償請求を受け、家庭裁判所へ

5 安全ルート:相続マネー運用5か条

No.行動理由
110か月は「触らない口座」へ隔離相続税の申告・納税資金を確保
2遺産分割協議書+税務申告完了を確認未確定リスクをゼロにしてから投資
3金融庁登録アドバイザーを活用独立系IFAなら販売ノルマなし金融庁
4分散・積立・長期のみ一括投資・単一資産・短期売買は禁止
5投資教育を受講投資教育経験者は「必要性を感じる」割合が高く、損失率が低いとJSDA調査。日本スポーツデザイン協会

6 行政書士ができる3つの“投資プロテクション”

フェーズサポートベネフィット
協議前相続財産目録・評価証明取得課税ベースと可処分資金を確定
協議後共有解消・信託スキーム設計投資前に名義・権利関係を整理
運用開始専門家連携(税理士・IFA・弁護士)法令遵守・詐欺耐性をワンストップ確保


7 失敗を避ける“48時間ルール”

  • Step1(24h):相続資金を動かす前に必ず寝かせる
  • Step2(翌24h):行政書士または専門IFAへ無料相談予約
  • Step3(+α):家族LINEで情報共有し“独断投資”を防止

2日待てない投資話は100%罠――これがプロの経験則です。


8 まとめ──遺産は“運用資金”ではなく“家族資本”

  • 遺産投資デビューはハイリスク:詐欺・税務・法的トラブルが複合。
  • 10か月の申告・3年登記義務・10年ルール――法律がタイムリミットを設定。
  • 行政書士+登録アドバイザーの二段構えで“勘違いバブル”を回避。

  1. 相続口座を“動かさない”専用口座へ移す
  2. 相続税・登記・分割を完了させる
  3. 投資は分散・積立・長期のみ許可

相続資金を「人生一発逆転チケット」に変えてはいけません。
大切なのは親が遺した“安心”という資本を守り、次世代にバトンを渡すこと。姫路で相続×運用に迷ったら、ファイナンシャルプランナーの資格も持つ行政書士に初回無料でご相談ください。

 

📩 相続・遺言・家族信託・国際業務のご相談はこちら

三好行政書士事務所では、初回無料のご相談を承っております。
遠方のご家族、外国人の方、オンライン相談にも対応可能です。
ご来所が難しい方も、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせフォームへ

📱 LINEでもご相談受付中!
QRコードを読み取るか、下のボタンからご登録いただけます。

LINE公式アカウントQRコード
LINEで登録する
電話相談

三好行政書士事務所:登録番号第25302310号(兵庫県姫路市北八代1丁目10番19号)
Mail:miyoshi@gyosyo-legal.com

 

三好行政書士事務所トップページはこちら

相続全般
三好行政書士事務所をフォローする

コメント